前原製粉のこだわり

「美味しさ」から「笑顔」へ

「美味しさ」とは、原料の美味しさそのもの

 私どもは創業以来、製品の「安全・安心」に関して全力で取り組んでまいリました。しかし昨今、日本の食品業界では「安全・安心」が当たリ前となり、それだけではお客様からのご支持をいただけない、作り手にとっては厳しい時代を迎えています。
 その一方で、「美味しさ」に関しては作り手の原料や製法・設備の違いとお客様の嗜好の変化や多様化で、必ずしも「これが絶対に美味しい」という基準のない、作リ手にとっての難しい時代を迎えているとも認識しておリます。
 このような食品業界の現況において、私どもは「美味しさ」とは原料の美味しさそののものであると考えてきました。そして、良質な原料だけを調達し原料の持つ価値を最大限に引き出すことに経営資源を注力してきました。

私どもは「美味しさ」を通じて「感動」を目指しています

 食品の価値には、価格・簡便さ・便利さ・鮮度あるいは保存性など、多くの要素が含まれます。その中で私たちは「美味しさ」に一番こだわってきました。
 原料調達についてはもち米は「国内産」に限定し、それも味の良いと言われる産地に専任のスタッフが足しげく通い、粘リ強く交渉して契約に至っています。またきな粉の原料である大豆についても同様の方針で契約しています。
 さらに工場の製造設備は、原料が本来持つ風味や性質を損なうことなく鮮度にもこだわって製品化出来るよう改良を重ねてまいりました。

 そしてこれから私どもは、「美味しさ」を通じて満足のレベルを超えた「感動」のレベルを目指していきたいと考えております。
 ただし、「感動」のレベルをお客様に安定的に提供し続けることは、経営的には至難の業かもしれません。しかしその実現こそが、お客様の「また食べたい~また買いたい」につながリ、結果としてお取引企業様の売り場の活性化につながると考えております。

「美味しさ」を通じた「感動」を実現するために、お客様に「もっともっと」近づきます

 「美味しさ」を通じた「感動」を実現するために、私どもは「お客様への情報提供」や「お客様との情報共有」そして「心のふれあい」といった、お客様とのコミュニケーションが重要不可欠であると考えています。
 「お客様への情報提供」については、より簡便な調理方法や製品の用途例などを積極的にご紹介しています。またQRコード表示により、お客様がレシピなどのサイトや当社HPにも簡単に移行が出来るようになっています。さらに賞味期限表示やお客様相談室の表示なども、よリ見やすい工夫を心がけておリます。ちなみに最近では「開封後の保存方法」についてのお問い合わせが増えています。その結果、法令上の表示義務はあリませんが、新たに「開封後の保存方法」を追加するなど更なる情報提供に取リ組んでおります。

 次に「お客様との情報共有」についてです。全ての製品に印刷している「お客様相談室(0120-890520)」の対応は、極力、社長がダイレクトに対応させていただいており、既に20年以上が経過しました。きっかけは、電話の取次ぎによるお待たせを解消することでした。その結果として、よリ迅速な対応・回答が可能となリ、その後定着し今に至リました。そして最近では経営トップ自らがお客様に「もっともっと」近づき直接ご意見を承り、お気持ちを肌で感じることで、全社的な業務改善にも活かしております。

 最後に「心のふれあい」についてです。毎月40~80件程度のお電話を「お客様相談室」にいただいていますが、内容の内訳は約80%が「原料が国内産表示ですがどこの地域(何県)ですか?」「期限後も食べられますか?」といった「お問い合わせ」、約5%が「(苦情も含めた)ご意見」、そして残りの約15%が「知り合いからもらって食べたら美味しかった。どこで買えますか?」というような「お褒め」のお言葉です。このようなこ意見も含めたお客様との「ふれあい」こそが、「食」に携わる私どもにとって仕事冥利に尽きる至福の瞬間でもあリます。

「義士」の愚直な生き方を経営に活かす

 当社商標の「義士」は、まだ家業として白玉粉を作っていた昭和8年に商標登録をしました。当時は全国各地で、赤穂浪士47名が主君の仇討ちを成功させた史実に基づく忠臣蔵が頻繁に上演されていました。その中で「義士」とは浪士を称賛する敬称で使われ、「正しい行いをする人」という意味で広く周知された言葉でした。
 なぜなら「義」という字は羊を我(のこぎり)できれいに切り揃えて神様にお供えし、なおかつ隠し事は何もなく正しいという意味であり、「士」は王様に仕える兵士という意味だったからです。
 この「義士」の意味合いを考えれば考えるほど、私どもは食を通じた「正しい」を実現し継続する責務をあることを日々感じざるを得ません。困難ではありますがやり遂げないといけないという大願を決め、その実現の為にひたすら努力した「義士」の愚直な生き方を、私どもは80年以上にわたって今の時代に引き継いできました。
 そしてこれからも「美味しさ」を通じた「感動」、さらには「笑顔」を届けていくことこそが、私どもの「義」の実現であると考えています。


当社のISO規格への取り組み

ISO9001
(品質マネジメントシステム)

和粉・包装もちの設計・開発、
製造及び加工

2016年10月移行登録

一貫した製品・サービスを提供し、顧客満足を向上させるためのマネジメントシステム規格

FSSC22000
(食品安全マネジメントシステム)

・丸餅、米粉の設計・開発及び製造
・きな粉、澱粉の充填及び包装

2018年6月登録

ISO22000をベースに、前提条件プログラム、FSSCの追加要求事項で補強し、より確実な食品安全管理を実践するためのマネジメントシステム規格

コーシャ認証
和粉製品の一部対象

2021年8月登録

ユダヤ教の戒律に従った安全な食品であると認定されています。

ハラール認証
和粉製品の一部及び
丸餅製品の一部対象

2021年11月登録

イスラム教の戒律に従った安全な食品であると認定されています。


建物設備のご案内

◆ミナコ(原料専用倉庫)

2021年6月に完成しました。
定温保管や定湿度保管を行って、原料玄米・原料大豆の鮮度を保っています。

庫内の温度は14~15℃で維持されています。
また温度だけでなく、原料米保管庫の湿度が下がると自動的に加湿器が作動し、庫内の湿度を調整します。