昭和47年(1972年)に製造を開始しました160gの鏡もちは、50年余りの歴史をここに閉じることとなりました。
パック鏡もちの歴史はこの「中身充填」タイプの鏡もちで始まりました。搗きたてのお餅をカップに詰めフタをシールして湯殺菌をして作られる鏡もちは、長年「鏡もちのカビで困っていた日本固有のお正月伝統文化」を支える貢献を致しました。しかし時代と共に核家族化、少人数世帯化、少子高齢化が進む中、この鏡もちはお正月明けに召し上がる際「包丁でさばく」必要性があったため、高齢者の一人世帯では包丁が使えず鏡開きをすることが困難となりました。またもっと若い世代でも「包丁を使うことの危険性・不便さ」が問題となり、徐々にこのタイプの鏡もちは需要の必然性が無くなっていきました。そして包丁を使わなければ食品として消費されることなく破棄されることが多くなり今、最も叫ばれる問題の一つである「食品廃棄ロス削減」に直結する課題となってしまいました。弊社ではこの課題解決に向き合い貢献することを第一に考え、本年よりこの中身充填タイプの販売を全て終えることと致しました。長年のご愛顧に心より感謝を申し上げます。