よくあるご質問

鏡餅のまるい形には、どんな意味がありますか?

こよみがまだ中国から伝わっていなかった時代は、ちょっと春めいた頃の「満月」の夜が正月の始まりとなっていました。今も日本の農村の行事が、殆ど満月の日に多いことからもわかりますように、満月の夜は「ハレ」の日としてエネルギーをもらい、また次の日から心新たに働くという意識や習慣があったようです。
この満月のことを「望月(もちづき)」と言いますが、この月の丸い形の物をお供えするのが良いとされました。(「餅」と「望」は同音)
また神様の宿る鏡も丸い形をしていますが、お供えするお餅を「鏡餅」と呼んだのはここからきています。この丸い形は人の魂(たましい)にも譬えられ、霊力のある尊い形として扱われてきました。
今も神棚、稲荷、仏壇、祭壇などお供えするお餅・お団子は丸い形であるのはそういう意味があるからです。