ポテトチップスやかりんとうなど、高温で調理した加工食品に「アクリルアミド」という発ガン物質が多く含まれていることが、厚生労働省から発表されましたが、きな粉は大丈夫ですか?
きな粉の分析値は、1g当たり、118ナノグラムと31ナノグラムという2品の結果です。ポテトチップスの分析値が、多い順に3544ナノグラム、2175ナノグラム、1542ナノグラム・・・で平均値で1570ナノグラムです。また、かりんとうの「二度揚げ」と表示されたものが1895ナノグラム、表示のないもので374ナノグラム、84ナノグラムとなっています。従って、きな粉はポテトチップスに比べて約15~60分の1、普通のかりんとうとは同じから10分の1くらいの含有量ということになります。
高温で長く加熱する程、アクリルアミドが増加すると言われていますので、ご心配なら「深煎り」「二度煎り」などのきな粉はご遠慮された方がよろしいかと思います。ちなみに。きな粉と同じような作り方をし、きな粉よりも深く煎るコーヒー豆のアクリルアミドが231ナノグラム、153ナノグラムなどと出ています。また、きな粉と同じ大豆が原料である豆腐では検出されていません。